2015年09月25日

米FRB、年内の利上げを依然想定=議長

[アマースト(米マサチューセッツ州) 24日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は24日、当地の大学で講演し、インフレが引き続き安定的に推移し、米経済が雇用拡大に向け力強い状態であれば、FRBは年内に利上げを開始するとの見方を示した。

【特集】米金融政策の行方

また、議長を含めFRB当局者らは、最近の世界経済や金融市場の動向がFRBの政策に多大な影響を及ぼすとは想定していないとした。

議長は最近のインフレ鈍化について、ドル高や原油安といった特殊かつ一時的な要因によるところが大きいと指摘。これらの要因の影響が薄れるにつれ、インフレ率は今後数年かけて目標の2%まで上昇すると予想した。

議長は、自身を含めた連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の大半が現時点で、完全雇用と物価安定の達成が年内の利上げにつながる可能性が高いと考えていると発言。利上げ後は緩やかな引き締めを想定しているとした。

米経済の見通しについては「総じて堅調とみられる」と述べた。

先週のFOMCでの利上げ見送りを受け、市場が織り込む利上げ開始時期は今年12月から来年3月に先送りされていた。

しかし、イエレン議長は講演で、実質ゼロ金利を過度に長く維持すると急激な引き締めにつながるリスクがあると指摘。「引き締めを適切なタイミングで開始し、緩やかなペースで進め、新たなデータを踏まえ必要に応じて政策を調整していくことが賢明だ」と述べた。

FRBが重視する個人消費支出(PCE)インフレ率については、一段の原油安やドル高がなければ、来年は現在の1.2%から1.5%かそれ以上に上昇すると予想。

失業率が長期的な水準を下回り穏やかに低下すれば、インフレ率は2%への復帰が速くなるとした。ただ、インフレ率の上昇ペースは想定からずれる可能性があり、その場合は政策スタンスを調整する必要があると述べた。

議長は、インフレの過度な上昇を容認すれば、急な引き締めを余儀なくされ、金融市場の混乱につながりかねないほか、「不注意にもリセッション(景気後退)を引き起こす」可能性があるとも述べた。

一方で、長期的なインフレ期待はリセッション前の水準付近を維持しており、「われわれは力強い経済成長の持続と資源利用の拡大に、妥当な確信を持つ必要がある」と指摘した。  

Posted by hehe at 17:55Comments(0)TrackBack(0)経済